でも風邪だからと言って、仕事は休めません。春は忙しいのです。
次から次と新作を考えなくてはなりません。三月の展示会用の作品は、だいたい目途がつきました。企画柄も今、取り掛かっています。次は四月の展示会用の新作を検討中です。それが終われば、六月の技術保存会の出品も約束してしまったので、何をしようか考えなくてはなりません。七月には、女流展、九月、十月と秋の新作発表会、そしてまた双美展があり、気がつくと一年が終わっているのです。
毎年、そういうサイクルで仕事をしています。でも昨年、一昨年と個展を
させて頂き、仕事にも張り合いが出てきました。今年も何とか個展ができたらいいなぁと思っていますが、どうなるかは分かりません。ただ、もし個展を
するなら、今までとは違ったものにしたいとも考えています。それってどんなものかもまだ分かりません。まぁできればの話なんですが…。
ただ、私もスタッフ達も、そして観て下さる方も、楽しくなければ意味が
ありません。みーんなが楽しめて、その中で、私が創りたかったもの、表現したかったものを発表できたら、そしてそれを積み重ねていけたら幸せだなぁ
と思うのです。だから、お決まりの年間スケジュールを早めに取り掛かり、
それ以外の時間をつくりたいと思っています。
ところが、現実はなかなか想う様には行きません。
私の父、現在九十歳なのですが、今までは毎日、ディケアーを利用させて
頂いていたのですが、どういう訳か、介護認定が、介護2から要支援になったのです。確かに父は、頭もしっかりしていますし、自分のことは自分でしようという気力もあります。でも毎日行っていた、ディケアーが一周間に2回だけになり、殆ど一人で、家で過ごすことになりました。その結果、父はつまらないのか、元気がなくなり、時々とんちんかんな事を言うようになりました。
私も、なるべく暖かいものを、食べさせたいので、昼は父の食事をつくりに帰るようになり、夕方もなるべく早く帰宅しようと思うようになりました。
なので、一日がとても短く感じています。
テレビでも連日、少子高齢化問題を取り上げていますが、人の揚げ足をとることばかりに集中して、肝心の国会での審議が疎かになっているのを見ていると、いつになったら、良い結果を出してくれるのか? この先、どうなっていくのかと、腹ただしく思うのです。もっと人の心が豊かになり、真面目に働いてきた老人が、安心して暮らせる様にならないものかと、テレビの前で、
ブツブツ文句を言っています。でもそれこそ、年寄り臭いっ!と言うか、怪しい光景かも… なんて思い、一人で笑ってしまいます。
先日、娘と二人でお茶でもしようと、朝、ミスタードーナツに行きました。
その時、隣の席に座っていた老夫婦がいて、ご主人が私達に「わしら、幾つに見える?」と声をかけられました。「七十歳くらいですか?」と言うと、
「二人共、七十八歳や!」と言うのです。そして、
「わしら毎日、ここでモーニングをしとるんや。それでこれから、社交ダンスの練習に行くところや。」と言っておられました。奥様もニコニコ顔で、
「またね!」と言って、仲良く手を組んで帰って行かれました。
何とお洒落なご夫婦かと、娘と二人で感心していました。年を取っても、
あんな風に、元気で楽しく暮らせたら素敵だなぁ…。と思います。
あと、二十年後、三十年後、私はどんな老人になっているだろう?
なんて時々考えるようになりました。
でもそれは、今の自分がどう生きているかによって、決まってくるのかなぁ。一日一日を、大切に精一杯のことをしよう!つくづくそう思います。
もう少し暖かくなったら、山の方にでも出かけてみよう!
自然の中で、また何か良い素材を見つける事ができるかもしれません。