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京華日記
本年も宜しくお願い致します。
2007年01月14日

 

今年は、母の喪中につき、年賀状は失礼させて頂きましたが、どうぞ本年も宜しくお願い致します。

新年早々、ご報告があります。
今年から近藤工房のスタイルが少し変わります。

実は、村本眞知子さんが引退しました。これは三年前からの約束でした。
もう目が辛くて限界がきていたのです。それを、あと一年、あと半年と無理を聞いてもらっていました。昨年の秋頃からは、持病の腰の調子も悪く病院へ通う日が多くなっていました。彼女は「こんな状態だと、いつか大きな失敗をしてしまう気がして怖い、そうならないうちに引退します。」と言って昨年の
十二月いっぱいで工房を去りました。「また、先生の好きなお花を持って遊びに来ます。」と言っていましたが、正直、淋しいです。でも、仕方ありませんよね。
いつかは、誰でもそんな日が来るのですから。

 私も、体力の限界が来る日が、そんなに遠くないかもしれません。
でも、今はまだ笑顔で「引退します。」なんて言えません。まだまだ、遣り残しがあるからです。というより、もっと良い作品を、レベルアップした作品を
つくりたいのです。たぶん、体力と精神力との戦いだと思います。
そして、完全燃焼できた時、たぶん何の後悔もなく充実した気持ちで終われるのだと思います。ただ、体力の限界までに、そうなれるかが問題です。
でも、やるしかないですよね。

 そういう訳で、今年からは、スタッフメンバーが変わります。
もちろん、加藤さんは今まで通りですが、彩色スタッフとしての仕事に専念して貰う事になりました。彼女も本当は、それを一番望んでいました。

そしてもう一人、私の娘で、長女の彩が、彩色を手伝って呉れる事になりました。彼女は、どちらかと言うと私に似て、職人肌で、一本気なところもありますが、コツコツとものをするタイプです。

それともう一人、私の大きな助っ人で、次女の典子が、手伝ってくれます。
主人が亡くなってからというもの、どれだけ彼女の言動に励まされてきたことか、気性も主人に似ています。気の小さいところもありますが、社交的で、
誠実、子供の頃から、人のことは決して悪く言うような事はありませんでした。彼女には、事務、企画、悉皆、経理、雑務を担当してもらいます。

 そして、私は今までの雑務から解放され、新しいデザインや色のことを考え創ることだけに専念します。
若い、心強い仲間ができたので、私も彼女達のパワーを貰い、皆様に喜んで頂ける作品づくり、親しんで頂ける工房を目指し頑張っていきます。

 今、双美展に出品する作品の彩色が完成しました。そしてまた、春の新作
発表会の図案も描き終わり、企画の『みちのくシリーズ』の柄を考えています。
もうだいたい雛形もできていて、あと図案にするだけです。

今年は、早目に仕事にかかり、少しでも制作に時間をかけようと思っています。
そして、また新しいものにチャレンジして、皆様にも御紹介できたらいいなあと思っています。

今年の私の目標は、県外で個展をして、もっと多くの方に加賀友禅を
知って貰うことです。

この業界も色々あって、せっかくのブランドを台無しにするようなものが
出回ったりして、とても残念な気持ちです。
 だからと言って、わたくし如きに何ができるか解りませんが、伝統を守り
ながらも、新鮮で新しい感性の加賀友禅を目指し頑張っている作家がいることを、アピールできたらいいかなあと思うのです。
私だけではなく、そんな作家さんがまだ何人もいます。皆、同じ気持ちで頑張っています。そんな作家さん達とも情報交換等しながら、一歩づつでも前に進んでいきたいのです。
年頭からこんなに力が入ったら、後半でバテちゃいますね。
焦らず 怒らず 諦めず で行きます。
本年もどうぞ、お付き合い下さいますよう、お願い致します。