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京華日記
お詫び
2004年12月14日

 

この度、今まで大変お世話になりながら、何のご連絡も差し上げず、すっかり
ご無沙汰している方々にお詫びを申し上げたくて、この様なメッセージを送る
決心を致しました。『 申し訳ございませんでした。』
お元気でお過ごしでしょうか?

実は、主人が他界して、今年で三年目になり、三回忌も終えました。
 生来気の強い私は、たとえ一人になっても、どんなに辛いことがあっても明るく
元気に生きていくことが、何よりも主人への供養だと信じ、今日まで過ごして
参りました。そしてこれからは、自分が大好きな加賀友禅の仕事に精を出し、
良い作品をつくり続けて行くことを、 あの世で見守る主人にも約束しました。
 お陰様でこういうご時世の中、何とか仕事にも恵まれ、感謝の日々を過ごして
おります。
 しかしこれからは、 もっと本当に自分がつくりたかった作品や、後輩に残して
行ける様な作品を、つくって行きたいという心境になって参りました。
 本当の自分とは何なのか?
などと禅問答のようなことを考え、結局作品で表現するしかないと思ったのです。
ところが、そういう気持ちとは、裏腹に、最近はなかなか自分の意図するものが
描けません。
 少し力を抜いて休んでもみました。 
でもやっぱり思うように筆が進まず正直とても心が重くなっています。
 今までも度々こういう壁はありました。でもその時には、主人が心の支えとなり
励まされたり、慰められたり、時には喝を入れてくれたりで乗り切ることができ
たのです。
今頃になって主人のやさしさ、大切さが身に滲みてきます。そしてもう一つ自分
を支えていた大きな力があったことに気付きました。まだまだ未熟者の私を信頼
して、着物づくりを任せ、買って頂いた皆様のご好意、そして気に入って喜んで
下さった時の笑顔やお言葉がどれだけ私のエネルギー源となり、支えになっていた
ことか… 喉元過ぎれば何とやらではありませんが、 今頃になってこんなことに
気付くなんて… もう一度言わせて下さい
『申し訳ありませんでした』
 そして全てに感謝し、初心に戻ろう。
そうでないと良い作品ができない様な気がしてなりません。どうしてもこのメッ
セージを伝えないと前に進めないのです。
 先日ウォーキングの途中、菜の花が咲いているのを見つけました。
 昔は、春になるとどこにでも咲いていたものです。何か懐かしい気がして見入っ
てしまいました。やはり職業がらか、頭のなかに菜の花の雛形ができてしまいます。
 これを柄にして自己表現をしようと思い今取り組んでいます。
 完成まで遠いような気がします。でもこれをしないと自分は何だったのかが解ら
なくなりそうなのです。
 どうか近藤京華らしい作品ができるように、願っていて頂けますでしょうか?
 そういう方々が応援して下さっているということで、頑張れそうな気が
するからです。
 自分勝手に言いたい放題を書き連ねてしまいました。最後にこのことをお詫び
致します。
『申し訳ありませんでした』